2000年5月に結婚した私。
新婚旅行はその年の9月に、イタリアと南フランスへ行きました。
その時の楽しかった思い出を綴っています。
興味のある方はどうぞ。
使用している写真は、すべて私達の撮影によるものです。
 

 

1.「久々の海外旅行」

 

 

   9月10日、朝の7時に家を出た。
   私と彼それぞれのトランクをゴロゴロと言わせ、空港までは無事到着。
   荷物を預けて空港内のお土産ショップなんかをフラフラと・・・。
   10時25分までにゲートにお入りくださいといわれ、
   私たちはとんでもない勘違いをしていた・・・。
   「ゲート」を「出国カウンター」と勘違いしていたのだ!!
   しばらく海外旅行などご無沙汰していたお互いの記憶で、大きな勘違い・・・。
   あせって、ゲートに走っていく・・・。係りの人が、「○○さんでいらっしゃいますね」と
   私たちを見つけ慌てて叫ぶ!どうやら私たちが最後の搭乗人物・・・。
   もう少しでミラノ行きの飛行機に乗り遅れる所だった・・・。
   いやはや、とんだ大勘違い・・・。焦った焦った。
   これからの9泊11日間・・・。どんなことが私たちを待っているんだろう・・・。
   ドキドキドキ・・・。

 

 

 

2.「ああ、哀愁のカフェ・ラテ」

 

             何とか滑り込みでゲートをくぐり、飛行機に乗り込んだ私達。
             イタリアのミラノ、ダヴィンチ空港まで約14時間の長旅。
             私たちはそこから国内線に乗り換えて、ベネチアまで飛ぶ予定。
             ミラノまでの道のりは、とにかく腰は痛くなるし、足はむくむし・・・。
             でも、思っていたよりも機内食は美味しくいただけた。
             イタリアの航空会社・アリタリアでの機内食。さすがイタリア!
             機内食に「ジャガイモのニョッキ」が出た。私の好物!ジャガイモ
             (マッシュドポテトみたいにしたもの)と、
             パスタの原料でもある小麦粉をねって、
             見た目は日本の「白玉だんご」みたい???
             それにトマトソースがからめてある。
             ニョッキの中にはかぼちゃで作ったものなんかもあったりして、
             なかなかバラエティー豊かなパスタのひとつ。
             そんなこんなで、14時間。とうとうミラノに到着。
             イタリアの入国カウンターを通り、国内線の乗り場へ・・・。
              ベネチア行きの乗り場を探す。
             飛行機の出発までは約1時間。ちょっとのんびりできる。
             というわけで、私たちはゲート内のカフェへ・・・。
             イタリアに来たら是非飲もうと思っていたカフェ・ラテにありつける!
             オーダーカウンターで日本でいつもそうするように「ラテ」と頼む。彼はビール。
             そして、ワクワクしながらラテが出てくるのを待っていると、
              私の前にドン!と大きなグラスに入った「ラテ」が運ばれてきた。
             しかし、それは私が想像していたものとはまったく違う恐ろしいものだった。
             そうなのだ。「ラテ」とは、「ミルク」そのものなのだ・・・。
             オーダーのとき、日本では「ラテ下さい」といえば、いわゆるカフェ・ラテが
             出でくることに慣れてしまっていた私は、ここイタリアでも
             「ラテ(ミルク)下さい」と言ってしまったのだ。
              しかも、私はミルクが苦手。というより、嫌い・・・。
             ドデカイグラスに入った泡だったミルクを眺めながら、
             イタリア初の食に涙を流すのであった。

 

 

3.「あこがれのヴェネチア」

 

             乗り換えの飛行機が遅れて、
             結局1時間以上はゲート前のソファーに座ったまま
             『ぼー』っとしていた。
             もうすぐ夜の10時半。ウトウトしながらも、
             貴重品の入っているバッグはしっかりと握り締めたまま。
             30分も遅れて飛行機はやっと飛んでくれた。
             ミラノからヴェネチアまでは、約1時間。
             たった1時間の飛行にもかかわらず、ちゃんとドリンクや、
             軽食なんかも出る。当たり前と言っては当たり前なのだが、
             日本から14時間もかけてミラノまで到着する間に、
             私たちはどれだけのワインやジュースを飲んできただろう。
             ちょっとお腹が苦しいけど、そこは貧乏性な私達。
             眠い目とパンパンのお腹をこすりながら、
             パンとオレンジジュースをたいらげた。
             そして、ヴェネチアに着いたのは、
             もう少しで夜中の12時になろうとしている頃。
             空港からは途中まで、バスやタクシーが運んでくれるけど、
             ヴェネチアは『水の都』本当に途中までしか車は入れない。
             水上バスか水上タクシーかはたまたゴンドラに乗らなくては、
             今日泊まるホテルまではいけないのだ。私たちは、
             まずタクシーで水上バスの乗り場がある広場まで行った後、
             切符の買い方さえもままならぬまま、
             ホテルのに最も近い水上バス停へ向かうバスへ乗り込んだ。
             水上バスからの町の風景は、それはそれは美しく、
             14時間という飛行のつらさなどすっかり忘れてしまうほどだった。
             私は、とっさに持っていた一眼レフカメラのシャッターを切った。
             しかし、そんな闇と水の上に浮かぶ美しい町の姿が、
             焦りと不安のなにものでもなくなってしまう、
             そんな自体に陥るとは・・・。私達二人の運命やいかに・・・。

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4.「私たちを救ったNo.N」

 

              少し興奮しながらカメラのシャッターを切っていると、
              彼が急に『ココだ降りるぞ!』といってきたので、
              私は慌てカメラをしまい、大きな荷物を動かしながら、水上バスを降りた。
              とはいうものの、ここで降りたのは私たちだけ。
              ちょっと不安になりながらも、ホテルはどっちだろうと地図を見る。
              で・・・気づいた。降り間違えた。うっそ・・・。
              とっても名前が似ている駅名だったから、思わず降りてしまったのだ!!
              プカプカと浮かぶ水上バス停には、
              私達二人と、おおきなトランクが二つだけ。
              12時を回っていることもあって、あたりはシーンとしているし、
              この後、水上バスはくるのかどうかもわからないし。トホホ。困った。
              とはいえ、ボーっとしているわけにもいかないので、
              時刻表が書いてあるボードを見に行く。
              私たちがさっき乗っていたのは、82番のバス。
              その他に1番のバスの時刻表がのっている。
              82も1も既にこれから先の時間は
              運行していない事を知る。私が途方にくれていると、
              いつからそこにいたのか、イタリア人のお兄ちゃんが一人、
              Nと書かれたバス番号を指差して、「これだよこれ」と言っている。(多分)
              どうやらNとは、night のNという事らしい。たっ・・・助かった。
              本数は少ないものの、何とか夜中も運行しているようだ。
              胸をなでおろしながら、次のバスを待つ私達。
              バスが到着すると、また重い荷物をゴロゴロと言わせながら
              船の中央まで運ぶ。
              今度は、間違えるものか!と目をこらしながら駅名のスペルを確認する。
              随分乗った気がするが、まだだろうか・・・。
              彼の持っている地図を覗き込む私。
              今回の旅行のイロイロなことを、ほとんど彼にまかせているので、
              今日どこのホテルに自分達が泊まるのかさえ実は知らない。
              なるべく彼に頼ろうという気持があったからだ。
              というわけで、まだかなぁーと思っていると、また急に彼が言った。
              「あっ!!乗り過ごした!!」
              『えっうっそ』と、焦って次のバス停で降りる私達。
              2度目の失敗・・・。トホホ。もうすぐ夜中の1時・・・。
              また、Nナンバーの時刻表を見ながら、まかせすぎもいけないかな?と思い、
              彼から地図を奪い取る・・・。私たちの降りるべきバス停名を探す・・・。
              えーっと・・・・。えーーーっとぉーーーー。ん?????
              おや???あれれ???なんだよ、ココでいいんジャン。
              そう、間違えたと思ってあせって降りたはずのこのバス停が、
              私たちの降りるべき場所だったのです・・・。つっ・・・疲れた。
              その日ホテルに着いたとたん、二人は深い眠りへと落ちていった事は
              言うまでもありません。めでたしめでたし。

 

5.「ヴェネチア観光」

 

            とにかく、ヴェネチアは良かった・・・。
            街自体がひとつの国のような感じで、運河に浮かぶゴンドラも
            ロマンチックだったし、細い路地ひとつとってみても、
            おもわずシャッターを切らずにはいられない、そんな風景が広がっている。
            午前中は、ガイドさん付きの観光を楽しんだ。
            お決まりのヴェネチアングラス工房の見学や、教会、美術館なんかを
            見て回った。昨夜さんざん迷ったおかげで水上バスに
            すっかり乗り慣れた?私たちは、午後のフリータイムで、
            地元の市場へ行ったりもして、結構イロイロなところを歩き回った。
            夕方にはせっかくだからゴンドラに乗ろうという事になって、
            ツアーで申し込んだ、カンツォーネの歌つきゴンドラへ乗った。
            といっても、6人乗りのゴンドラに他の新婚さんなんかも一緒で、
            最後に乗り込んだ私たちは隣同士には座れず、
            ちょっと(相当)しらけムード。
            他の2組のカップルはアツアツムード漂わせて、
            私達新婚なのーという感じ・・・。
            めんどくさがらずに個人でゴンドラ乗るんだった・・・。と思いつつ、
            まぁ新婚と言っても既に4ヶ月は一緒に生活しているので
            式を挙げた次の日に新婚旅行に来ているという
            彼らのアツアツぶりにはさすがに勝てず、ゴンドラってこんなものなのね。
            という感じで終わったのでした。
            でも、その後の夕食は、さんざん歩き回って、
            あまり観光客が行きそうにない居酒屋を見つけて、美味しいワインと、
            パスタ、手長エビをたいらげたのでした。
            そうとう酔っ払いながら二人でホテルに帰ったのは
            言うまでもありません・・・。(笑)

 

 

6.「新婚旅行というより、修学旅行!?」

 

 さて、憧れのヴェネチアを満喫した私たちは、
 バスでフィレンツェまで移動する。だいだい3.4時間くらいの道のり。
 私たちの乗った観光バスは、50人乗りくらいのとっても大きなバス。
 ゆったりと座れる。でも、そこはさすがに新婚旅行カップル。
 私達以外のカップルは、ガランと開いている車内でも、
 隣どおしに座って、仲良くラブラブ・・・。
 私たちはというと、まるで修学旅行のときにそうしたように、
 一番後ろの席を荷物置き場に陣取って、
 そのひとつ前の席を左右別々に2シートづつを一人で占領。
 のんびりと足を伸ばしながら睡眠をたっぷりとって、
 最後尾の席からイタリアの街を撮影したりして、移動時間を過ごしたのでした。
 この、さっぱりとした二人を見て、みんなに変なカップルと
 思われたらしく、他の新婚さんカップル同士は、仲良く一緒に行動したり
 しているのに、何故か声もかけてもらえなかった・・・。(笑)
 楽チンだったけど、今となってみては、二人で並んだ写真が異様に少なく、
 本当に新婚旅行だったのだろうか・・・。と思うのでした。

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7.「フィレンツェの風」

 

              ヴェニスに続く、憧れの街「フィレンツェ」。
              ココは何といっても町並みがいい。
              街中がセピア色に染まるほどの建物の色合い、
              とっても落ち着きがある街だ。
              ただ、何をすることなく街をフラフラするだけでも、楽しい。
              一番面白かったのは、市場。ココは場内市場になっていて、
              チーズや生ハム。子羊がぶら下がっていたり、
              色とりどりのきれいな野菜が並んでいたり、
              街並みの落ち着いた色合いと相反して、
              まさに原色の世界といった感じ。思わず写真をパチパチ!!
              彼の職業柄(コックさん)どうしても必ず足を運んでしまう
              食品系の市場だけど、私自身もとっても食いしん坊なので
              なかなか楽しい。夕食には、この美味しそうな素材を使った
              美味しい料理が食べられると思うと、朝からウキウキ。
              昼食はピッツェリアに入ってマルガリータを食べたけど、
              イマイチだったから、とにかく夕食にかける!!といった感じ。
              夕食のレストランは、昨日と同様さんざん歩き回って
              建物の奥まった一角にあるこじんまりとしたレストランを見つけた。
              たぶん、ガイドブックとかには載っていないと思う。
              そこでたらふく食べて、たらふく飲んで、
              昼間行った美術館の話なんかで盛り上がりながら、
              フィレンツェの夜が過ぎていったのでした。

 

 

8.「ローマの休日」
 

             さて、2日間のフィレンツェの旅も終わり、次はローマへ。
             ローマへの移動もバス。もちろん私達二人は、後ろの席を今回も陣取り、
             ゆったりと眠りながら移動です。たまに目を覚まして、
             窓からの風景を楽しみながら、またウトウトウト。。。。。。
             ローマ一日目は、添乗員さんつきの市内観光。
             最近ローマの交通事情がとっても厳しくなったらしく、
             大型バスでは市内に入ることはできない事になったらしい。
             だから私たちのツアーは小型バスを2台チャーターして、
             他のツアーの人たちがタクシーや地下鉄、徒歩で回っているのを横目で見ながら、
             悠々の市内観光。まあ、なんとなくの市内観光って感じで、
             やはり時間がなく、ゆっくりと見られない状態だった。
             市内観光は、あの有名なコロッセオやバチカン美術館などなど。
             でも、2日目のローマでは、私たちは日本にいるときから計画していた
             「ローマの休日ごっこ」を遂行したのです!!
             レンタルバイクやで、あのベスパを借り、市内を見学。
             一日という限られた時間の中で、私たちは回れるところは
             すべて回った。コレどこ?何??なんて所もあったりして、
             後でホテルに帰って調べてみたら、結構有名な場所だったりして・・・。(笑)
             そして、お決まりだけど、トレビの泉で、コインを投げて、
             また、ココに来れる事を願ったのでした。
             しかし、真実の口はあまりにも「こんなものなの???」って感じで、
             映像の力、演出力ってやっぱ凄いのねって思ってしまったのでした。

 

 

9.「恐怖のムール貝」

 

  今日からニース。イタリアから南フランスへと移動。
  ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ空港から、セスナ機?(とっても小さいの・・・)
  にのって約1時間。機内サービスのジュースも流し込むようなくらい
  あっという間に着いた。フランスの空港でトラベーズチェックを
  現金に替えて、タクシーへ乗り込む。ホテルまでは約20分。
  イタリアを出たのが午前中で、ホテルに到着したのが丁度お昼頃。
  「お腹すいたー」ということで、私たちはホテルに荷物をあずけて
  ニースの町をフラフラしながら今日のランチにありつけるレストランを探す。
  レストランが何軒も連なる通りで、私達は一軒のレストランに入って、
  あれやこれやと注文をする。で・・・・・・。
  出てきた料理の量の多い事。というか、ムール貝を頼めば直径30センチはある
  スープ皿?に、山盛りのムール貝。食べても食べても減らないムール貝。
  日本でよくパスタなんかに入っているムール貝よりもはるかに小ぶりなのだが、
  とにかくその量ときたら・・・。他にもサラダやパスタ、その他イロイロ
  注文してしまったものだから、やはり大皿にのって次々と料理が運ばれてくる。
  もう、最後の方は我慢大会。残すのももったいないし、しゃくだし・・・。
  でも、もう当分ムール貝は見たくないです・・・。
  その後二人は夕食のために、海岸沿いをひたすら散歩して、
  お腹を空かせたのは言うまでもありません・・・・・・。

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10.「アイ・アム・マダム?」

 

              南フランスを新婚旅行先に選んだのには訳があった。
              ある、レストランへ行きたかったから・・・。
              ムーラン・ムージャンというレストランで、フランス料理をやっている人なら
              知らない人はまずいないだろうと言われるレストラン。
              日本人が何人もそこで修行して帰国後自分のお店を持ったりしている有名な所。
              ニースの駅から、列車で約30分。映画祭で有名なカンヌ駅へ。
              そこからまたまたタクシーで30分以上走った、山の中腹あたりにあるお店だ。
              私たちは、日本にいるときから、予約を取り、正装をしてランチを食べに行った。
              料理はもちろん絶品。そのままでも美味しいだろう素材を、
              さらにこんな素敵な料理に仕上げて!!!
              そんな感じで、「うぉぉー。おいちいー」
              と叫びながら私たちは食べていた。料理の美味しさにも驚かされたが、
              私が何よりも驚いたというか、照れくさかったのは、
              私達に対するスタッフの対応・・・。
              6人以上ものスタッフが私たちのテーブルについてくれて、
              何かあるたび、私に「マダム?」とかいうし・・・。
              「へっマダム?このあたしに言ってくださっているの??」
              そんな感じで妙に照れくさかった。それがとっても当たり前で、
              日常的なことなのだろうけど、私にとってみれば、それこそ皇室の晩餐会にでも
              出ているんでないかい?というような、今までにないような、不思議な緊張感。
              日本でもそれなりのレストランには行った事があるし、それなりの
              対応はしていただいてはいたが、やはり、本場「マダム」の聞き心地は、
              そこはかとなく照れくさいものでして・・・。
              まともな服着ているときなんて、ほんと1年に1・2回くらいなものだから、
              「すッすいません!私、皆様を騙しています・・・。いつもはこんなんじゃないんです。
              マダムなんて呼んでくださるような、そんな人間じゃないんですー」
              とマジで思ったりしました・・・。(笑)何はともあれ、いい経験でした。
              でも・・・。フランス語が話せれば、皆さんにもっとチャントありがとうが言えたのに・・・。

 

 

11.「香水村・アヒルの逆襲?」

 

 今日は、鷲の巣村と言われている「エズ村」に一日観光で行く。
 ニースから車で約45分の所。鷲の巣村というのは、
 中世にイスラム教徒からの攻撃に備えて作られた村で、
 切り立った山の上にその集落を作ったというもの。
 それが、崖に作られた鷲の巣に似ているのでそう呼ばれているらしい。
 村は迷路のような石畳が続き、上へ上へと伸びていく。
 途中に工芸品のお店や、世界一高い場所にあると言われているレストラン、
 今でも利用されている美しい教会が立ち並んでいる。
 とにかくその美しさに私はシャッターを押さずに入られなかった。
 途中見かけた野良?犬でさえも風情がある。おもわずパチリ!
 中世時代からその時が止まったかのような美しい村に、私は惚れ込んでしまった。
 個人観光ツアーの申込みだったが、同じワゴンに私たち以外にも
 2組の観光者がいたので、集合時間などもちゃんと決められたりしていて、
 とにかくあわただしかった。でも、写真を撮るには絶好のスポットだった。
 私が上っては下りて、カメラを覗いてはシャッターチャンスを待ち、
 写真ばかり撮っていると、「いいから早く頂上へいくぞー!」とせかすので、
 この時ばかりは「もう!一人にしといて!」と思ってしまった。
 いや、この時ばかりではなかった。写真を撮る時は決まって一人が良い。
 特にヨーロッパは一人で旅行するのが一番!
 などと新婚旅行らしからぬ事を考えながら、彼に急かされつつも
 何とか数枚の写真撮る事が出来た。
 こんな感じなものだから、相変わらず二人で一緒に撮った写真がないのである。

 そしてココ「エズ」の観光スポットとしてもう一つには
 フランスブランド品の香水のほとんどを作っている工場がある。
 ブランド物の瓶に入れ、ブランドのマークを貼れば、
 まさにブランド物の香水が出来上がる。
 良くある話だが、作られた香水はブランドの名前がつかなければただの香水。
 つまり、工場のボトルと工場の名前で買えば、市価の半額にはなるだろう。もちろん、
 立場的に「これは本当はクリスチャンディオールの香水です」とは言わないまでも、
 嗅ぐ人が嗅げばそんなの一目瞭然。普段は香水なんてめったにつけない私でも、
 「あっこの香り、どこかで・・・」てな感じ・・・。
 さすがの私も、二つの香水を衝動買いしてしまった。
 ひとつは、グレープフルーツをフレーバーに使った、柑橘系の爽やかな香り。
 もうひとつは、バニラの香り漂うなんとも美味しげな香り。
 そんなふうに、そこのお土産売り場は、繁盛していた。
 なかでもまさに手軽なお土産としてレモンの香りの石鹸。
 カタチはまさにレモンの形と、可愛いアヒルの形。
 私たちは、大勢に配るお土産にこの石鹸を選んだ。
 カタチはもっちろん!可愛いアヒルの方。しかし・・・。コレが失敗だった。
 お土産を渡す最後の友達の家に行ったときのこと。
 「おみやげー!!」「わーい!何々?」ガサゴソと包みを開ける友達。
 そして、中から現れたのは、可愛いアヒルの石鹸・・・・のはずだった。
 アヒルは、トランクの中で他の荷物と長旅に揺られ、見るも無残な首なしアヒルに。
 そう・・・。首がもげていたのだ。トホホである。
 こんな姿になってしまったのは、きっと他にもあったはず・・・。
 それに見事あたってしまった人。ごめんなさい・・・。
 新婚旅行のお土産なだけに、縁起もあって「折れてたぜー」
 とはみんな冗談でもいえないのかも・・・。(笑)

 

 

 

12.「ブイヤーベース、完食!」

 

                 新婚旅行最後の夜。
                 この9泊11日の旅行でとにかく私たちは、食べる事に執念を燃やしていた!
                 他のカップルたちが、ブランド物のお店をハシゴする代わりに、
                 市場や観光客が行かないようなお店見つけては、一日中食べまくっていた。
                 そして・・・とうとう、最後の晩餐。
                 ニースの夜が私たち新婚旅行の最後の食事となった。
                 昼間、街を観光するついでに夕食を食べるレストランを探しまわり
                 (いや、レストラン探しのために観光したというほうが正解。)
                 そして見つけた魚介類の美味しそうなレストラン。
                 レストランの前には、屋台のようなものがあって、氷が敷き詰めてある台に、
                 魚やオマール海老なんかがキレイに並べられている。
                 日本でいえば、生け簀みたいな役割なのかな?
                 うちの魚は新鮮ですよー。美味しいですよー。とアピールしている感じ。
                 私たちは、夜の10時ごろにそのお店に行った。
                 10時から夕食?と思うけど、ココではそれが当たり前。日常なのだ。
                 はじめは抵抗があった私たちも、さすがに最後の日ともなると体が慣れてきて、
                 夜の7時頃までたっぷり観光、一度ホテルにもどって2.3時間ベットで休んで
                 10時ごろにディナーにお出かけ。そんな感じ。
                 さて、旅行最後のディナーは何と何を食べようかとメニューを覗く。
                 彼がコックなだけに、今回の旅行でイタリア語・フランス語のメニューで
                 困った事はない。今回も、真剣にメニューを読む彼。
                 まずはワインをオーダーしてからゆっくりと料理の欄へ・・・。
                 すると、担当のウェイターがなにやら大きな皿を抱えて持ってきた。
                 パエリアパンのでかいやつといえば良いだろうか?
                 どうやらコレがオススメの一品らしい。なにやらそのお店独自の料理名を
                 言っていたが、いわゆるブイヤーベースだ。とっても美味しそう。
                 トマトスープがベースで、そこに10種類以上の魚と貝類、
                 そしてスカンピ、カニなどなど・・・。じっくり煮込んである。
                 その大皿は直径40cmぐらい。そこに大盛りで具がのっている。
                 私たちはそれを『2人前』頼んだ。たぶん、それの半分くらいのお皿に
                 2人前分の量が運ばれてくると思って・・・。
                 しかし・・・・。
                 運ばれてきたのはその大皿!うっそでしょ?
                 ウェイターに尋ねる。「コレが2人前???」「そうだよ!」
                 「・・・・・」
                 絶句する私たち。
                 そういえば、コレのほかに何か注文しようとした時、
                 「とりあえず、コレだけにしといたほうが良いよ」と言っていたのを思い出す。
                 それは、小さいテーブルに料理が一度に乗り切らないから・・・。
                 という意味ではなく、きっと食べきれないよ。という意味だったのだと気づく。
                 ムール貝に続く第二段、私たちは嫌になるほど魚介類を食べたのでした。
                 それ以外には何も注文する事は出来なかったのは言うまでもありません・・・。
                 でも、本場のブイヤーベース・・・。美味しかった・・・。
                 もちろん、私たちはその大皿を完食したのでした!

                 ああ・・・。明日はもう日本に帰る日です。

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13.「またもや搭乗の危機!?」

 

11日間にわたる食べ歩きの旅、いや違った、新婚旅行もとうとう最終日となった。
今日の予定といえば、ニースからミラノに飛行機で飛んで、
1時間もしないうちにすぐ乗り継ぎの飛行機が出発。
だから、ほとんど観光なんて出来ない。ただ帰るだけの一日。
せめて5時間くらい乗り継ぎの時間があって、ミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチの
あの有名な「最後の晩餐」絵を見たかったけど、それはいつかきっと・・・。
そんな思いで、ニース空港へ向かった。ホテル前からタクシーに乗り、
左手に青い海を眺め、右手に街並みを眺めながら、あっという間に空港へ。
来た時よりもはるかにその時間は短く感じられた。
荷物を預けてしばらくは時間があったので空港内で最後のお土産探し。
ちょっとしたお菓子をいくつか買って、
そろそろ時間だろうとチケットを改めて見てみてたら、搭乗ゲートはAとなっている。
でも、Aの何番かは出ていない。とりあえずAゲートへ入っていき、
自分達がのる予定である機体ナンバーを掲示板で探す。
まだ何番の乗り口に行けばいいのかは出ていない。
あと15分もすれば搭乗終了の時間。
それでも「まだ掲示板にでていないのだから、ちょっと遅れているのかな?」と
のんびりと考えていたらあっという間にあと5分。
それでもまだ乗り口の案内は出ていない。
そろそろ不安になってきた私たちは、Aゲートの中をウロウロ、ウロウロ。
搭乗終了時刻まであと1分を切った時、掲示板の画面が変わった。
やっと発表されたか、と思っていってみると、なっなんと・・・・!
掲示板が故障??どこかの会社のロゴマークとなにやら「しばらくお待ちください」
のような文句が書かれているだけ。「えっそっそんな・・・」
私はあせって近くにいた空港の従業員に話し掛ける。(もちろん英語)
しかし、何人もの人に私と同じことを尋ねられていたらしく、めんどくさそうに
「そのうち掲示板で発表されるから」というようなことをフランス語で言われた。
フランス語を話されちゃったら私は手も足も出ない。
「だってだって、搭乗時間が過ぎちゃってるのにぃー」と言いたくても言えず、
さらにパニック。このままニースに取り残されて、ミラノに着く頃には
東京行きの飛行機は出てしまっているかもしれない・・・。
荷物が乗る予定があったって、乗り継ぎの人がいる予定があったって、
こちらのアバウトな感覚を知ってしまった。
私たちとしては、まさかの事態に陥ってうのかも・・・。と考えていた。
アナウンスはフランス語のみ・・・。ああ、もうだめかもなんて思っていると、
人間の耳というか、慣れというか、執念というか・・・もしかして感かもしれないけど、
どれにしたってそれは凄いと思った。
フランス語のアナウンスが流れてきたときである。フランス語のはずなのに、
何故か言っている事が英語のときと同じように理解できたのだ。
アナウンスは、私達が乗るべき飛行機の乗り口を放送している。
「たっ、助かったーこっちだこっちだ、6番だ6番だよ!」思わず叫ぶ私。
・・・結局無事に飛行機に乗れたのです。しかし、安心したのもつかの間、
その飛行機は、30人乗り位のプロペラ機で、揺れる揺れる・・・。
無事に乗れたのはいいが、無事にミラノまで到着するのだろうかと
ドキドキのフライトだったのでした。

 

 

14.「帰国、そして・・・」

 

           揺れるプロペラ機に乗り、無事ミラノの空港に・・・。
           安心したのもつかの間、ニースで飛行機が遅れて、
           乗り継ぎの時間が15分もない!「マジ??」
           私たちは、お土産の袋をガサガサいわせ空港内
を走る走る。
           それはもうマッハの速さ。(笑)それでも何とか間に
合った。
           とは言うものの、私達の荷物はちゃんと詰め込んで
くれたのだろうか・・・。
           プロペラ機から下ろされたところまでは目にしたが。
           ちょっと不安が残るものの、私たちはシートに着いた。
           私達の席は、ラッキーな事に非常口の所。何と言っても足を伸ばせて
           ゆったりできるのが嬉しい。しかし!そう思ったのは初めだけだった・・・。
           何だかしらないけど、足元から風がピューピューと吹いてきて、
           非常口なだけに非常に、寒いったらありゃしない。
           『この非常口、飛んでいる最中にいきなり開いたりしないよなぁー』
           と思うほど、風が入ってくる。しかも、最悪な事にシベリアの上を飛ぶ
           という経路なものだから、更に寒い・・・。半端じゃない。
           『ああ、今まさにシベリアの上を飛んでいるなぁ』
           というのが分かるくらいにすごい温度差だった。
           満席で他の席には変えられず、毛布をもう一枚もらってもまだ寒い。
           とうとう、12時間の空の旅、一睡もする事が出来なかった。







           成田に着いたのはちょうどお昼頃。
           そこからスカイライナーに乗って約1時間。
           もう我慢できないと、
           私たちは冷え切った体を温めるため、
           大きなトランクをゴロゴロ言わせながら、
           うどんの看板に吸い寄せられるように
           駅ビル内の手打ちうどん屋に入ったのでした。
           久々に食べる日本の味・・・。うっ・・・うまかった。
           ようやく家に戻った私たちは、さっさと洗濯、片づけを済ませ、
           ベッドにダイブした。そして、爆睡・・・。
           目が覚めたのは夜の8時を回っていたのでした。




           9泊11日の新婚旅行・・・、本当にお疲れ様でした・・・。
           一生に一度の新婚旅行。イロイロあったけど楽しかったね。

おしまい  

 

 

15.「番外編」

 

               写真が出来上がった・・・。コンパクトカメラで36枚撮りのフィルム10本、
               35mmの一眼レフカメラ(ニコンFE2)で、24枚撮りのリバーサルフィルム3本。
               そして、デジカメで確か、60枚くらいもの写真を撮影した。
               と、いうものの実は日本から持っていった、性能の良いコンパクトカメラは、
               一日目のヴェネチアで壊れた・・・。すごくショック。
               まだ一枚もとっていなかったのに、望遠レンズが出っ放しで閉まらず、
               ケースにもしまえない状態。フィルムを何本も持ってきているため、
               使い捨てカメラを買うのはもったいないので、日本円で約3500円くらいの
               コンパクトカメラをヴェネチアのカメラ屋で買った。
               もちろん、フィルム入れは昔ながらの手動・・・。
               いまどきこんなカメラ日本にはなかなか売っていないのでは・・・。
               というくらいの代物。もちろん、レンズだってきっと良いものは
               使っていないはず・・・。少々不安は残ったが、
               私のカメラ(一眼レフ)では彼も使いこなすのは難しいし、
               そう、ガッシャっと大きなシャッター音させて撮るのも気が引けるし、
               デジカメはプリントアウトするの大変だし・・・。そんなこんなで、
               結局、新婚旅行初の買い物がカメラとなった。といういわく付きの
               カメラで撮影したものだから、やっぱり、思った通り画像が悪い・・・。
               レンズの真中に人が立っていないと、周りはゆがむし・・・。ああ、ショック。
               でも・・・・・・。思い出いっぱい撮れたからいいかな?これもまたいい思い出かな!
               しかし・・・。本当に2人で撮った写真の少ない事、少ない事・・・。
               今年の年賀状は新婚旅行の写真でと思ったけど・・・。どうしようかなぁー。
               だけど、もっとショックだったのは・・・。
               日本に帰ってきて、あの壊れたコンパクトカメラを両親に見せたら、
               直ったよー。と言われた・・・。ガーン・・・。

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